


言葉になる前のやわらかな時間の中で
小さな羽音が、静かに響いていたのん
それは、誰にも気づかれないほどの
ほんのひとしずくの想い
けれどその蜜は
どこへ向かうかを、知っているのん
名前もつけられていない頃から
ただひとつの場所へと運ばれていくのん
小さな王冠をのせたその存在は
誇らしげでもなく
ただ、まっすぐに
ぺちゅんのもとへ
そっと
こぼさないように
運ばれてきたものは
甘さではなく
触れた瞬間に
ほどけてしまうような
記憶のぬくもりなのん
だからこの蜜は
飲まれるためではなく
ここに
置かれるのん
ぺちゅんとルーディが
まだひとつだった場所へ
静かに
還るためにのん
……ちゅ💗
